【2012年マレーシア釣行】ケニール湖④
9月15日 Saok waterfall
荷物をまとめ、ハウスボートを出た。
集団の中の1人が、今度日本行ったら電話するぜー! なんて言って見送ってくれた。なんでも、大阪には行ったことがあるらしい。
ちなみに、電話番号を交換した記憶はない。
この日はガフさんの友人が代わりに案内してくれるとのことだったので、食堂でいつも通り朝食を食べながら待っていた。
現れたのは先日の陽気なじーちゃんとその孫だった!
サオ滝に行く用事があるから連れてってやるとのこと。
サオ滝は干上がっていた。
ちょろちょろとした流れを横目に、数時間後に戻ってくるぜと、じーちゃんと孫は去っていった。
もしも、のために一応購入しておいたライブベイトが全滅していた。
容器の中がお湯になっていた。
流れはほぼ干上がっていた
諦め半分で水中を覗くと、なんだかよく分からない魚が群れていた。夢中で追い込み、捕まえると、すごい顔をしていた。ドジョウの仲間っぽい。けど、ヤガラのエッセンスも感じる。観察していたら弱ってしまったので、背掛けにして放り込んでおいた。
小さなセバラウが回遊しているのを見た。
ある家族がハイキングに来ていた。おとうさんが、マンゴーをつけてぶっ込み釣りをしている。何が釣れるんだろう……セバラウ狙いだと言っていた気がする。
豆乳と、手作りのサンドイッチをもらった。サンドイッチは美味しくなかった。サバの水煮と梅干しみたいな味。
お礼に子供のお世話をした。ベイトリールでの投げ方を教授。
結局魚は釣れなかった。
どーなってんねん! いや、自分が下手なのはわかるけど!
ああぁああぁあぁ!
ここで釣れなかったらラッシー滝だな。と、陽気なじーちゃんは言う。ラッシー滝はサオ滝よりもさらに遠くに位置している。
当然、さらに大きな金額を要求された。
払えないことはないが……
1人で払う! と言ったらドン引きされた。
夜はガフさんに連れられて、安宿に来た。一階が食堂で、二階が宿泊施設になってるみたい。なんとエアコン完備! 洗濯機もあった! マレーシアは暑いけど、夜風は冷たく気持ちいい。
荷物を置いたら夕食へ。一階の食堂で食べる。ガフさんがめちゃくちゃ色々頼む。野菜から肉、魚介まで、いろいろな味を堪能した。
トムヤムスープはめちゃくちゃ辛い。唐辛子が丸のまま5本入っていた。1本食べてみた。死ぬかと思った。辛すぎてお水を頼んだらお湯が出てきた。なんでも、辛いものにはお水よりもお湯の方が効くのだとか。
パプリ(左のほう)はまんま肉野菜炒め。
カイラン(真ん中)はカピとナンプラーで炒めた味濃いめご飯進む系東南アジアな味。
帰国まであと2日。
今回、もし
当時書いていた手記には
”今回、もし魚が釣れなかったら…”
と書かれており、二重線で消されていた。
あの時の僕は何を思ったのか。
言葉が現実になるのを恐れて、その先を消したのか。
今となっては知る由もない。
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