ウツボを食べてみたかった(釣り編)【160716】
こんにちは、ほんでぃです。
「濱口優」とか「一ヶ月一万円生活」をご存知でしょうか?
うぃきぺ
↓
文字通り一ヶ月を一万円のみで生活する番組なんですけど。
番組の中で濱口って人が、食費を浮かせるためにモリ片手に海へ出て行くんですよね。
そして、魚やタコを捕まえて食べるシーンがあります。
中でも、特に衝撃的だったのが「ウツボ」でした。
↓これを
↓こう。油へピョーン
↓そして、こう
あかん。
めっちゃやりたい。
ウツボを狙って神奈川へ
「ウツボ 神奈川」とか「ウツボ 伊豆」なんかで検索すると、結構たくさん情報が出てくる。どうやらそこそこ個体数がいるみたいで、「足元にうじゃうじゃしてた!」とか「ウツボしか釣れない……」とか「こんな日でもウツボは釣れてくれる」なんて記事も見つかった。
あれ、もしかしてめっちゃ釣れちゃうんじゃないの?
期待を胸に、神奈川某所へ。
途中、釣具屋さんがあったので情報とエサを得るために入ってみた。
店員さんの話では、「いつでもどこでも釣れるよ」とのこと。
エサの冷凍庫に、いい感じに熟成されたサバがあったのでエサとして購入。
ウツボはごろごろとした岩の隙間にすっぽりと入っているイメージ。なので磯っぽいところを攻めようかと思っていたが、「どこでも」とのことなのでとりあえず足場のよい漁港に入ってみることにした。
神奈川某所 ウツボ港
海を覗き込むと、カラフルな小魚がキラキラとしていた。
僕の生まれ育った日本海側の海と太平洋では、その表情が違う。
ウツボ用の強い道具にサバをつけて放り込む。その傍で小物用の仕掛けを作り、無数のキラキラを狙ってみた。
クーラーボックスの手間に転がっているちくわ。これをちぎって小物を釣る。
お店で売っているようないわゆる「釣りえさ」ではないためか、魚たちはなかなか興味を示してくれない。それでも辛抱強く誘っているとプルプルとした感触があり、赤い魚が上がってきた。ネンブツダイだ。
↓写真撮り忘れたので、興味ある人はリンク先で
この魚は、いわゆる「外道」として扱われる魚。群れで生活していて大量にいる。お目当ての魚がエサに食いつく前に、彼らが大挙して押し寄せてしまうということで、まあまあ嫌われている魚。なかなか専門に狙う人はまずいない。
が、僕は初めての遭遇だったので、そこそこうれしい。
ちなみに、その味に関しては賛否両論あるみたい。今回は持ち帰らなかったけど、いつか大量に釣って唐揚げにしてみたい。
そのまま続けていると、今度は重量感のある感触が竿を伝ってきた。
明らかに毒がある色
上がってきたのは「キタマクラ」という魚。フグの仲間だ。
仏教では死者を”頭を北の方角に向けて寝かせる”風習があり、これを北枕にして寝かせる、と言う。
転じて、この魚をたべると"北枕に寝かされることになる"ということで、この名が付けられたらしい。
ちなみに、その割にはそこまで強い毒を持っているわけではないみたい。とはいえ、強かろうが弱かろうが"フグ"であり"毒がある"ことに変わりはないため、早々にお帰りいただいた。
さあ、そうこうしているうちに夜
になってしまいました。
サバのほうは相変わらず無反応。
ウツボって夜行性? チャンスある?
タイムリミットも近付いてきているため、小物釣りに使用していた方にも強い仕掛けを装備し、2本体制で狙っていく。
どうしよう。今からでも磯っぽいところに移動して方がいいのか?
「足元にうじゃうじゃしてた!」「いつでもどこでも」
事前情報が頭をよぎる。状況が変わったのか?
うーん
さて
今回導入した自撮り棒。使うタイミングは無し。
なのは寂しいため、使ってみる。
もし、今釣れても暗くて自撮りはできないかなぁ。
てか釣れんのかほんとに。
竿を固定し、自分は堤防の上に横になる。
空はがっつり曇っており、今にも降り出しそうだった。
諦め半分で「ウツボ つりかた」を検索する。スマホが発する光に、蚊がたくさん寄ってくる。それを払いながら画面に没頭すること数分。三つ目くらいの記事を読んでいる時、唐突に鈴の音が鳴り響いた。
ウツボ? 現る!
釣竿の先には鈴を装着している。
魚がエサに食いついて引っ張ると、竿先が揺れて鈴がチリンと鳴るしくみだ。
ヘッドライトで竿先を照らすと、竿先が明らかに曲がっている!
急いで糸を数メートル送り込む。違和感なくしっかりと喰わせるためだ。せっかく魚が餌をむしゃむしゃやっているのに、そのタイミングで糸をひっぱってしまうと魚は違和感を感じ、離してしまう。
一方でドラグを強めに締める。もしウツボだったら、弱気なやり取りをしていると岩の隙間にするりと入られ、出てこなくなってしまう。針がかかったら岩礁帯から一気に引き剝がし、やり取りする必要があるのだ。
だいたい20秒くらい待って、しっかりとエサを食べさせた後、鋭くというよりかは大きく上に煽るように合わせを入れた。直後、竿先を下げながらたるんだ糸を巻き取り、再度大きく上に持ち上げるように追い合わせを入れた。
ゴンゴンと強くうねるような感触が伝わってくる。と思いきや、時折海底に向かって強く走ろうとすることもある。根に糸が擦れている感覚は特にないため、海底から完全に引き剝がしたことを確信。強目の道具にモノを言わせて一気に巻き上げる。
ある程度巻いて来るとフッと引きが弱くなった。ここでウツボと確信。
ウツボみたいなにょろにょろ系は泳いで逃げるというより、ラインに絡まってグネグネと抵抗する。つまり、あんまり引かない。
念願のうっつぼー!
上がってきたのは虎柄のキレイなウツボ!
およそ70cmくらいか?
歯をむき出しにしながら防波堤の上を暴れまわる!
牙がすごい
今回は最終的に食べることが目的だったので、急いで血抜きと内臓処理を行った。牙がものすごい勢いで生えており、大変危険である。噛まれてめちゃくちゃ怪我したっていう記事や、大型個体は指を持っていくっていう話をネットでみた。おそろしや。
ウツボの下処理をしていると、もう一本の竿がチリンとなった。
同じように対処すると、再びうねるような感覚が伝わってくる。先ほどよりもちょっと小さい気がするが、フィーバータイムの到来か?
うーん、なんかスマート
あがってきたのは「ダイナンアナゴ」。ウツボに比べてだいぶほっそりとしている。
が、最大で2mクラスになるヤバイやつだ。
つぶらなおめめ
これもいつかは釣って食べてみたかった魚なので、迷わずキープ。
すぐに下処理を済ませた。
結局この日はアナゴをもう一匹追加して終電の時間となった。
次回、彼らを捌いていく……!
乞うご期待
このあと、生臭さを発しながら東京へと帰ったのであった。
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